ECショップ その粗利計算は間違っている!

「利益を出したい!」
「儲けたい!」

ECショップを運営していると誰もが思うことですよね。
では、

「利益が出ない原因は、粗利の計算方法が間違っているからだ」

と言い切ったら驚かれるでしょうか。

でも実際のところ、粗利の計算方法を間違っているECショップは多く、そのせいで一向に利益が出ない構造になってしまっています。

この記事では、儲かるECショップになるための実践的な粗利計算方法を紹介します。

なぜ粗利が重要なのか

まず初めに、なぜ粗利が重要なのかを簡単に説明します。

粗利はECショップが利益を生み出すための原資になります。
例えば、人件費・家賃・水道光熱費・消耗品費・雑費など、毎月必要になる経費があると思いますが、これらは粗利から支払われています。

利益というのは粗利からこれらの経費を引いて残った金額ですので、利益が出ない理由は粗利と経費の金額が同じだったり経費の方が多かったりするからです。

利益が出なければ昇給もボーナスも支払うことはできませんし、手狭になった事務所を移転することもできません。

粗利の重要性、ご理解頂けましたでしょうか。
もっと詳しく粗利の重要性を知りたい方は、下記の記事を参考にして下さい。
以前の記事:1分でわかる!粗利の重要性

粗利計算式のカラクリを知ろう

粗利と言うと、下記のような式を思い浮かべる方が多いと思います。

粗利 = 売上 - 原価

先ほど、粗利から経費を差し引いたものが利益だという説明をしました。
会計の世界ではこの経費のことを固定費と呼んでいます。
固定費とは、毎月ほぼ金額が変わらずに必要になってくる経費のことです。

経費には、固定費に対して変動費というものも存在します。
変動費というのは、注文に連動して変わる(変動する)経費のことです。

もう少し掘り下げて説明します。
もう一度先ほどの粗利計算式を見てみましょう。

粗利 = 売上 - 原価

商品毎に仕入れ値は異なりますので、どういう商品が売れたかによって原価は変わってきます
つまり、この式の原価というのは注文に連動して変わる経費(変動費)だということがわかると思います。

ここで、

原価 = 仕入れ値

と考えてしまうところに落とし穴があります。
なぜかと言うと、ECショップには仕入れ値の他にも変動費に該当する経費が存在するからです。
それは、運賃、クレジットカード決済の手数料、梱包資材費の3つです。

従って、正しい原価は、

原価 = 仕入れ値 + 運賃 + クレジットカード決済手数料 + 梱包資材費

ということになります。

ECショップでは、この原価のことを変動費と呼びます。
つまり先ほどの粗利の計算式の本質は、

粗利 = 売上 - 変動費

だということです。
そしてこの粗利から固定費を引いたものが利益になります。

本当の粗利を計算してみよう

それでは実際にあなたのECショップの粗利を計算してみましょう。

会計ソフトを使っている方は月次試算表というものを出して下さい。
税理士に会計を委託している方は税理士から月次試算表を入手して下さい。
期間は年間でもどこかの1か月間でも構いません。

月次試算表の

  • 売上高合計が売上高
  • 売上原価が仕入れ値
  • 荷造運賃が運賃
  • 支払手数料がクレジットカード決済手数料
  • 消耗品費が梱包資材費

になります。

これらの数値を使って、粗利を計算してみて下さい。
計算式は下記の通りです。

粗利 = 売上 - (仕入れ値 + 運賃 + クレジットカード決済手数料 + 梱包資材費)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

思っていたよりも粗利が少ないと感じられた方が多いのではないでしょうか。
でもこれがあなたのECショップの本当の粗利なのです。

粗利をこのような考え方で計算できるようになると、ECショップの利益構造を大きく改善することができるようになります。
それは利益構造を可視化できるようになるからです。

次回の記事では、利益構造の可視化方法について説明します。
お楽しみに!

記事を書いた人

瀬川 直寛

利益を出すことに一生懸命なECが増えればと思い、このレクチャーを執筆しました。 ご質問などありましたら、問い合わせフォームからお送り下さい。順番に返信させて頂きます。