新規仕入れ先と取引を開始する際にチェックすべき13のポイント

『仕入れ先を増やしたい』
『魅力的な商品を増やしたい』
『最近話題のあの商品。うちのショップでも扱いたい』

あなたがバイヤー担当であれば、日々、新規仕入れ先の開拓を進めていることと思います。

私も、ベビー服ネットショップ『べびちゅ』のバイヤーとして、新規仕入れ先の開拓を行っています。
ベビー服業界では新規参入されるメーカーも多く、べびちゅでも取り扱い出来ていない仕入れ先がまだまだあるんです。

新規仕入れ先メーカーと取引を開始するにあたり、仕入れ先メーカーの営業の方と実際に商談することになります。
商談では、『あの時、聞いておけばよかった!』というような『チェックすべきポイント』が意外に多いんです。

私も最初の頃の商談では、商談が終わってから『さっきお伺いできていなかったのですが。。』といった連絡をよく入れていました。

そこで、今回は『新規仕入れ先と取引を開始する際にチェックすべき13のポイント』をまとめました。

ご紹介する13のチェックポイントさえ押さえておけば、あなたも『できるバイヤー』として、仕入れ先メーカーに一目置かれる存在になること間違いなしです!

では早速、ご説明します。

取引を開始する際に忘れてはいけない13のチェックポイント

新規仕入れ先と取引を開始する際に、忘れずに確認すべき13のチェックポイントは次のとおりです。
番号を振っているのは、商談の流れを意識しているからです。

  1. 売れ筋の商品
  2. 再入荷できるかどうか
  3. 在庫が十分あるかどうか
  4. 新規取引開始までの流れ
  5. 原価率
  6. 支払条件
  7. 仕入れる際の送料負担
  8. 発注手段
  9. 発注の際の仕入先側の担当者
  10. 発注から納品までにかかる期間
  11. 初回発注分の納品時期
  12. セールしてもいいかどうか
  13. 商品の画像をいただけるかどうか

順番に説明していきます。

売れ筋の商品

アイスブレイク的に「最近、何が売れてますか?」と聞く感じですが、本来の意図は別のところにあります。

1番の目的は、
『自分が売れると思っていた商品と実際に売れている商品にギャップがないか?』
を確認することです。
ギャップを知っておくことによって、『何が売れるのか?』に関する嗅覚のようなものが磨かれます。

第2の目的は、情報収集です。
今売れている商品の情報を、できるだけ多く集めておくことが大事です。
私の場合、既存の仕入れ先にも連絡を入れ、ときどき聞くようにしています。

売れ筋の商品を聞くポイントとして、次の6つを押さえるようにしています。

  • カテゴリー(ベビー服であれば、ロンパース、スタイ、ワンピースなどです)
  • 商品そのもの(カタログなどを見ながら売れ筋商品を聞いていきます)
  • 売れている色(カラーバリエーションがある商品はかならず売れる色を聞きます)
  • サイズ(サイズによって、売れ行きが全く違うことがよくあります)
  • ブランドや商品の売り(なぜ売れているのかを知る手がかりにします)
  • お客様像(どんなお客様が好みなのかを知り、自分のショップの客層とギャップがないかを確認します)

再入荷できるかどうか

再入荷ができない場合、利益が出るようにするには、初回からある程度の量を発注しないといけません。

ネットショップの場合、1商品を販売するために、送料や商品撮影、商品ページの作成などのコストが発生します。
このコスト以上に粗利を出すためには、一定の販売数が必要になります。

ですので、べびちゅでは、再入荷ができる仕入れ先メーカーを中心に仕入れ先を開拓するようにしています。
そうすることで、初回の発注量を最小にして、売れる商品を中心に再入荷することができます。

在庫が十分あるかどうか

再入荷が出来る場合、現状の在庫状況はどうかを確認します。
在庫が残り少ない時には、売り切れる前に初回から多めに発注することもあります。

原価率

原価率(仕入れ値÷売価)は、低ければ低いほどいいです。
取引開始時の原価率と併せて、将来下がる可能性があるかを確認しておきましょう。

支払条件

支払条件には、大きく3つあります。

  • 掛取引(日本の商習慣では、月末締めの翌月末払いが多いようです)
  • クレジットカード払い
  • 前入金

ベビー服業界では、初回のみ前入金、その後、掛取引というパターンが一番多いです。
しかしながら、実店舗がなくネットショップのみで運営している企業に対しては、すべて前入金でお願いしますと言われることもまだまだ多いようです。

掛取引と前入金の場合、資金的には掛取引のほうがよいです。
前入金の取引先には、掛取引に変更する可能性があるのかを確認しておくようにしましょう。

仕入れる際の送料負担

メーカーや問屋から仕入れる際に発生する送料は、ネットショップ側が負担することが一般的です。
ベビー服業界の場合、一定額以上発注すれば送料無料になることがほとんどです。

べびちゅの場合、基本的には、送料無料の基準に達する金額以上を発注するようにしています。

新規取引開始までの流れ

大きいメーカーでは、取引開始するまでにいくつかの決裁を受けないといけないところもあります。

『最短でいつくらいから、取引を開始できるか』を確認してください。

そのあと、必要な書類など含め、取引開始までの流れを確認するようにします。

必要な書類といっても、次のいずれか、あるいは、両方といったパターンがほとんどですので、前もって、情報を整理しておくとスムーズに必要書類が用意できますよ!

  • 取引口座開設依頼書』取引をスムーズに行うために必要な情報を記載(仕入れ担当者名、支払条件、荷物の送付先、請求書の送付先、前年度の年商など)
  • 売買取引基本契約書(売買するにあたって、基本的な事項を合意する契約書で、支払条件や転売禁止、返品が出来る条件、契約解除の条件などを取り決めます)

※名称やフォーマットは、仕入れ先によってバラバラです。『覚書』といった書き方をされる仕入れ先もあります。

発注手段

発注の担当者とともに、どうやって発注すれば、よいか確認しましょう。

ベビー服業界では、次の3つのいずれかで発注しています。

  • メールに発注書ファイルを添付して発注
  • 発注書をFAXして発注
  • メーカー独自の発注システムを利用して発注

メールでもFAXでもいいですよと言われた場合は、メールで発注したほうが、後で発注の履歴を管理できるのでオススメです。

普段の発注の際の仕入先側の担当者

メールやFAXで発注する場合は、『発注の際、どなたにご連絡をすればよいか?』を確認しておきます。
取引開始をスムーズにすることが目的です。

日々発注の際、発注から納品までにかかる期間

メーカーによって発注してから、納品までにかかる期間が違います。
事前にメーカーのルールを知っておくことで、販売計画が立てやすくなります。

べびちゅの場合、一番早くて『午前中発注の翌営業日午前着』です。
ちなみに、一番遅いのは海外の商品で、発注してから1~3週間くらいかかります。

初回発注分の納品時期

ベビー服には季節性がありますので、

『いつから販売できるか?』

が重要です。

初回納品分に関しては、日々の納品よりも時間がかかることがあります。
必ず確認するようにしてくださいね。

べびちゅでは、シーズンオフに近い納品日の場合は、仕入れを諦めたり、数量を限定して仕入れるようにしています。

セールしてもいいかどうか

仕入れ先によって、セールが不可なブランドがあります。
仕入れ先の方針は、大きく3つです。

  • セール不可
  • 夏や冬のセールなど、セール解禁期間を設けている
  • ネットショップの方針に任せている

厳密にいうとメーカーが販売価格を規制することは、独占禁止法違反になります。
しかし、セール不可なメーカーは、ブランド価値を大切にしているメーカーが多いです。

仕入れ元メーカーがどういったセールの方針を持っているかを理解し、尊重していくことで、メーカーとの信頼関係が築かれていくとべびちゅでは考えています。

ただし、セールOKのメーカーが自社のブランドを軽んじているというわけではありません。
べびちゅがお付き合いしているメーカーに関して言うと、『在庫をもつのは、しんどい』というショップ側への配慮として売れ残った商品のセールをOKされているところが多いように感じます。

セールの方針については、事前に確認しておくことで無用なトラブルを避けることができます。

商品の画像をいただけるかどうか

ネットショップの場合、商品のページを作るのに、商品画像が必要です。
メーカーからご提供いただけるかどうか事前に確認することで、撮影のムダを減らせます。

まとめ

今回は、『新規仕入れ先と取引を開始する際のチェックポイント』を13項目ご説明させていただきました。
チェック項目は次のとおりです。

  1. 売れ筋の商品
  2. 再入荷できるかどうか
  3. 在庫が十分あるかどうか
  4. 新規取引開始までの流れ
  5. 原価率
  6. 支払条件
  7. 仕入れる際の送料負担
  8. 発注手段
  9. 発注の際の仕入先側の担当者
  10. 発注から納品までにかかる期間
  11. 初回発注分の納品時期
  12. セールしてもいいかどうか
  13. 商品の画像をいただけるかどうか

以上、本記事が貴社のネットショップ経営に役立てば幸いです。

記事を書いた人

加藤

在庫削減と仕入れ最適化の講座を担当しています。このレクチャーを読んでいただいたECショップのみなさまの在庫がうまく削減され、仕入れが最適化されればという思いで、執筆しました。 ご質問などありましたら、問い合わせフォームからお送り下さい。順番に返信させて頂きます。